起業を成功させる7つの条件!より長続きする経営を

だれもが一度は夢に見るであろう、起業。しかし、起業には様々なリスクを伴い、成功できるのはほんの一握りとなってしまいます。なぜ失敗してしまうのか?成功の秘訣は?今回は起業を成功させるためのポイントをご説明します。あなたの思いを遂げるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

会社が10年続く確率は6%!?恐るべき企業生存率の実態

企業生存率とは、会社が設立されてから倒産するまでの期間をまとめたものです。
起業 成功確率
このように、起業した会社が10年続く確率は約6%。
さらに30年たつと、0.021社、つまりほぼ一社も残っていないことになってしまいます。
これは驚きの事実ですよね。
起業すること自体は簡単。しかしそれを続けるためには、この厳しい現実を乗り越えていかなければならないのです。

思わぬ落とし穴!?最も大きな失敗原因

起業するときにまず決めるもの、そして成功に一番重要なことはなんですか?
たいていの人は、職種や業種の種類。つまりアイデアが重要だと言います。
画期的で誰もやっていないようなもの・誰も真似できないようなアイデアを見つけることができれば、ビジネスは絶対にうまく行くと思っている人は多いでしょう。
しかし、実際に起業して失敗する大きな要因もまた、このアイデアにあります。
それまで精巧に練り上げたアイデアがだめになってしまうのはなぜでしょうか。
それにはいくつかの理由があります。

アイデアが落とし穴になる3つの理由

アイデア

オンリーワンにはなりきれない

この時代、日本や世界には無数の商品・サービスがあります。
それら一つひとつはたいてい、「自分はオンリーワンである」と宣伝します。
その中でどれだけ独自のアイデアを発信したとしても、それに「独自性」を感じてもらうことはたやすくありません。
アイデアを凝らしたところで、世界中でオンリーワンとなるものを作り発信していくことはとても難しいのです。

ブレイクは一瞬で去る

奇抜なアイデアで売れたとき、その分飽きが来るのも早くなってしまいます。
どこにもないような、誰もやっていないような商品・サービスを創造しても、そのブームが去ったら終わってしまいます。
アイデア一本勝負だと短命なことも多いのです。

不可抗力は防げない

アイデアが一度ヒットしたからとはいえ、それが長く続くかには不安要素が伴います。
競合の動き、ネット上での反応、報道での伝わり方…自分で管理しきれない領域にも、実はアイデアを脅かす存在は隠れています。
些細な不可抗力が一気に事業低迷を導く可能性もあるのです。

もちろんアイデアは大切です。しかし、「アイデアがすごければビジネスは成功する」という考えは失敗を招くかもしれません。
ひとつのアイデアに固執せず、代替案をもつなど柔軟になれる発想力が求められます。

成功できる人の7つの条件

起業 成功確率
では、これまで起業に成功してきた人たちは、どのような共通点を持っていたのでしょう?
今回は、それを大きく7つのポイントにまとめてみました。

ポジティブに考える

ポジティブに考える
成功する人は、状況を悲観視したり、失敗に縛られたりはしません。
経営者に慎重さは必要ですが、悲観的な考えをして行動できないのは問題です。
また過去の失敗を引きずってしまうと、消極的思考に冒され、的確な経営判断ができなくなります。
そのような起業家には従業員もついていきづらくなってしまうでしょう。
起業には不測の事態がつきものですが、慌てずに、あらゆる可能性を探ることが大切です。
どうしたらよくなるのか。つらい現実をいい意味で捉えなおすことはできないか。
また、このような状態を楽しめる気持ちも重要になります。
ネガティブ思考は極力避け、ピンチをチャンスに変えるポジティブな精神力をもちましょう。

四六時中打ち込める熱量をもつ

会社を成長させるには、ときにその他を返上してでも努力しなければなりません。
土日もお盆も正月も、楽しめない日々が待ち受ける可能性もあります。
しかし、起業は自分が決めてやることです。
その犠牲すら惜しみなく楽しめるくらいの気概が重要となります。
起業する前にまず自分の全てをかけられるものなのかを確認することも大事ですね。

すぐにトライする

ポジティブに考える
アイデアをすぐにテストしてみる、という精神は必須です。
一度立ち止まって考えたり勉強したりしてしまう人は起業には向きません。
起業には正攻法がない分、自分自身で正解を見つけていく必要があります。
周りが間違いだということが正解だったり、入念に準備したものが的外れだったりすることは頻繁にあります。
次々に変化していくこの時代で立ち止まっている時間はありません。とりあえずやってみる。それから考える。そのほうが数段勉強になりますし実力もついていきますね。
ただし、必ずしも「即断・即決・即行動」が大事というわけではありません。それが会社の命運を大きく左右してしまうかもしれないからです。
大事なのは、「たくさんテストをしてある程度正解が見えてから、大きく勝負すること」。
新しいアイデアにいきなり大きな費用を投じて賭けるような起業家は成功しません。小さなコストでテストしてみて、その方針が上手くいく算段がたってから、大きく転換するのです。
大量のトライ&エラーを経験し、その結果によって見つかった偶然に投資する。
このサイクルをいかに早く回して正解を見つけるかが、成功のカギとなるでしょう。

経営理念を貫く

成功している起業家は、売り上げや利益、収入よりも、「経営理念」を大事にしています。
その一貫した態度が製品や社員に影響を与え「企業文化」を生み、会社のブランドを構築します。
スティーブ・ジョブズが設立したアップルに、製品デザインに対して信仰に近い情熱があることはその好例です。
最も影響力のあるブランドは、起業家の一貫性から構築され、顧客はそれを尊重するのです。
一貫した価値基準を持つことを意識しましょう。

優れたチームをもつ

優れたチームを結成することは、起業にとってとても重要となります。
ある調査では、2人のチームで起業する場合、1人で起業するよりも3.6倍の速さで事業を成功させることができるそうです。
そのため、能力や志をともにできる仲間を見つけるところがとても大切なのです。
その際、優れた仲間とともにビジョンや戦略を立てることが成功の秘訣となります。
人ありきで、そのあとにビジョンという順番。
「一人の天才を一千人で支える」方式はとらない、というのが優れた起業家の真実なのです。

現実を客観的に認識する

冷静な判断力
さきほど、成功する起業家には「ポジティブに捉える力」が重要だとお伝えしました。
しかしそれとは一見反対の「厳しい現実を冷静に受け止める力」も、起業家には必要です。
なぜなら、ポジティブの度が過ぎたとき、傲慢に陥る可能性があるからです。
売り上げが伸びたとき、競合に勝てたとき、それらが必ずしも組織や個人のおかげとはいいきれません。運が味方したおかげということもあります。
自分の能力を過大評価したり、他者の能力を過小評価したりすると、その後の経営判断を大きく誤ってしまう可能性があります。
失敗したときも成功したときも、「なぜそうなったのか」を客観的に見極める力が大切です。
「自信をつけること」と「過信しないこと」。
将来への確信と厳しい現実の直視の両立が、起業を成功に導く重要な要素となるのです。

情報に敏感になる

成功する起業家は、お金の流れに敏感です。
自社のお金の流れはもちろんのこと、日本・世界経済のトレンドにも精通してなければ、無駄な出費を放置して損してしまったり、千載一遇のチャンスを逃してしまったりします。
新聞やネット・特に投資関連のニュース等を日常的にみて、社会と経済の流れを知る。
会社の業務に無駄はないか、常に目配りをする。
このような習慣をつける努力をしましょう。

起業を成功に導くために

いかがでしたか?
起業家には、成功のために越えなければならないハードルがたくさん立ちはだかります。
しかし、最も大切なことは、それにも負けない強さを持つことです。
失敗は、自分が諦めたときに訪れます。
とはいえ、莫大な借金を抱えたり、これ以上収益を見込めない状況に陥ったりしたら、諦めざるを得ない状況になってしまうかもしれません。
自分と会社を信じ続けられるように、ぜひその可能性を伸ばす努力をしてみてください。
諦めずに挑戦し続ければ、いつか必ず成功出来ると信じています。